今日は棟上げの時に大工さんがどんなことをしているかすこしだけ書こうと思います
大まかな流れとして柱を立ててその上に梁や桁を架けて
2階の床合板を貼って同じように柱、梁を組んでいきます
この間に柱は梁のほぞ穴に刺さっているだけなのでまっすぐ立っているように見えるだけで本当はちゃんと垂直に立っていません
ちゃんと垂直が出ていないと後のすべての工事に支障がでてくるのでこの時に修正していきます
棟梁が取り付けている銀色の筒のようなものは下げ振りというものです中に糸が通っていて一番下には円錐のおもりが付いていて垂直が出ているか確認できるようになっています
これで数ミリの誤差を修正していくのですが、どういう方法で修正していくかというと
ななめにかけているこれまた銀色の筒は『屋起こし』という道具で、回転させると伸縮していきます
車のジャッキが筒状になったと物とおもっていただければいいかと思います
この屋起こしで突っ張って調整しては下げ振りを確認して垂直を出していきます
のぞきこんで確認してます
垂直がでれば仮の筋交いを柱に打ち付けて固定していきます
棟上げの時はどんどん上の方に組みあがっていくので視線も上に行きがちですが下の方でも大事な作業が同時進行で行われているんですね